モノクロ写真と木の額

               銀城アトムさんの写真

写真家銀城アトムさんと夫が知り合ったのは、互いに日フィルの定期演奏会での常連だったから、と聞いている。意気投合して時々飲んで夢を語ったらしい。若くて貧しかった時代。その後の便りで、銀城さんがパリで写真をやっていると分かった。時は流れて、パソコンの検索で私が銀城さんを探し当て、銀城さんが既に何年も前に亡くなっている事を知った。ショック!その後、二人で東京のギャラリーに銀城さんの写真を見に行った。写真はその後奥様から数点頂いた。銀城さん自身の写真はないので、どんな人か私は知らない。

 

木の額にモノクロの写真を入れてみようと思って、銀城さんの写真を出して机の上に散りばめてみた。宝石みたいに。夫は銀城さんをうちに呼んで、その後の事を語り合いたかっただろうな、と思う。